年男

 Dobra večer.

 この前誕生日を迎えたので日記風に最近あったことを振り返ろうと思います。特に感想とかは書かず、心の整理を目的とします。

 後半は最近読んだ本を紹介しようと思います。

 

12/3

  • バイトに行った
  • 無限に配布用のチラシを準備した
  • かなり大変な案内をした
  • 夕方にバイトの休憩でスパビーを食べた
  • 難波に向かった
  • 電話したら友達が起きた
  • 大学の友達と久しぶりに会ってすしセンターに行った
  • 財布を忘れた
  • 帰ってYouTubeを見ながら勉強した

12/4

  • 勉強していたら日が変わった
  • 24歳になった
  • 勉強し続けて4時くらいに寝た
  • 起きたら15時くらいになっていた
  • 寝すぎたのか軽い頭痛がした
  • まったく元気が出なくてYouTubeを見るくらいしかできなかった
  • 本にあった鬱チェックをしたら12点(中程度)だった(6点以上は診察推奨)
  • なんとか着替えて実家に帰った
  • 親に遅いと言われた
  • 鍋っぽいものとミンチカツを食べた
  • 弟が日が変わる直前に帰ってきた
  • ケーキを食べた

12/5

  • 本を読み終わった
  • 起きたら13時くらいだった
  • おなかが痛かった
  • 竹脇まりなの毎日3分痩せルーティーンをこなした
  • uber吉野家を食べた
  • 体調を崩した
  • 37℃くらいの熱が出た
  • 頭も痛くなった
  • 寝た
  • 38℃くらいになって解熱剤を飲んだ
  • 抗原検査の結果は陰性だった
  • 晩御飯を食べた
  • 熱が下がった

12/6

  • 日本がクロアチアに負けた
  • 起きたら15時を過ぎていた
  • 筋肉痛になっていた
  • 竹脇まりなの毎日3分痩せルーティーンをこなした
  • GCIの課題を始めた
  • 提出が間に合わなかった
  • 後輩からの誕生日プレゼントが届いた
  • 冷凍のパスタを食べた
  • ミステリ小説の動画を見た
  • なう

 

 ここからは最近読んだ本の紹介です。

ツァラトゥストラかく語りき(ニーチェ

 ニーチェの代表作です。名前を聞いたことはあっても読んだことはないという人がほとんどだと思います。

 山にこもっていたツァラトゥストラというおっさんが山から下りてきていろいろと説教する話で、哲学書としてはかなり馴染みやすい形式になっています。しかし大量の比喩が盛り込まれていてこれに向き合わないと何が言いたいのかわからないのでかなりの労力を要します。

 これを読む前に入門書を読んでおいたのが理解に少し役立ちました。「超人」「永劫回帰」の概念を軸に読むといいと思いますが、他のことについて書いてあるところもかなり多いです。まだ理解が不十分だと思うので他の解説書も読みたいと思います。

 わたしが読んだのは河出文庫佐々木中訳で、これが一番新しい訳になっています。他に気になっているのは中公文庫のものです。ドイツ文学の翻訳を多く手掛けている手塚富雄の訳で、注釈が充実しており巻末に三島由紀夫との対談が収録されているようです。

はじめての認知療法(大野裕)

 タイトルの通り認知療法について書かれた本です。自分の考える癖等を見直して、生きにくい考え方はやめましょう、というような優しい本です。

 この前の記事を投稿したらトゥイッターのフオロウアーから無言でリンクが送られてきたので買って積んでありました。ツァラトゥストラを読んでる間新しい本を読みたいという気持ちが爆発していたので一気に読んでしまいました。

 人それぞれに思考の癖があってそれが生活の生きづらさにつながっているという場合もあるので、この本を通じて自分を見直すことは意味があるかもしれません。わたしの場合はこの本を読まなくても結構最近自分を見つめ直すことが多かったので、内容よりも付録の睡眠導入法やうつ症状チェックが嬉しかったです。

コンビニ人間(村田紗耶香)

 かなり有名な小説ですね。第155回芥川賞受賞作です。

 いわゆる「普通」の考え方や振る舞いが分からないまま大人になってしまい、すべてがマニュアル化されたコンビニでのアルバイトで「普通」になることに生きがいを見出している女性の話です。

 破局異邦人は考え方が少々おかしいものの基本的に生きることには困っていない人が出てくる一方で、こちらは「普通」を真似することもうまくできないかなり歪な人物が出てきます。

 主人公の他にもおかしな人は出てくるのですが、そちらは他人にかなり迷惑をかけるタイプで一般的な価値基準で何がおかしいのか説明できそうな、性格が悪くて協調性と常識がない人、という感じです。

 対して主人公はうまく説明することが難しいのです。もちろんそれでは他の人に気味悪がられたり避けられたりすることになるだろうなとは思うものの一概にあなたが間違っているとも言えない気がして、こういう人も生きにくさを感じないような社会はどうやったらできるのだろうと思ってしまします。

 作中にも似たような話がでてきますが、人間に限らず生き物は群れの繁栄のための危険性を減らすため異常な個体は排斥するのが自然な感覚なので最近はやりの多様性の概念をもっと人口に膾炙させて人類の価値観をアップデートする必要があるかもしれません。

 文庫化して薄くて読みやすいので、純文学に親しむのにおすすめです。村田紗耶香は「クレイジー紗耶香」と呼ばれていて、少々世界観のおかしい話を楽しむことができます。

恋と禁忌の述語論理(井上真偽)

 井上真偽(まぎ)のデビュー作にして第51回メフィスト賞受賞作です。メフィスト賞受賞作は大体面白いと思ってよいです。

 天才数理論理学者が、過去に解決された事件の推理を命題論理・述語論理・様相論理を用いて検証する異色のミステリー小説です。作中には専門用語や見慣れない記号が大量に出てきて永遠の中学2年生のわたしはとても面白かったです。逆に文系で数学が苦手というような人はちょっとしんどいかもしれませんが、別に難しい部分を流して読んでいっても内容の理解に差し支えないので読んでみてほしいです。少し論理学の楽しさがわかるかもしれませんし。

 個人的には純文学が結構好きなので、専門的な部分よりむしろラブコメチックな描写や癖の強すぎる登場人物はあまり性に合わなかったです。が、これも本筋にはほとんど関係ありません。

 上に書いたように、正直なところ数理論理学を持ち出さなくても硯さん(数理論理学者)は真実に気づけたように思います。ただ、記号論理学の抽象的な論理操作になじんでいるからこそ、込み入った事件の穴を見つけることができた、ということなのでしょう。

 作者は数理論理学を専門的に学んでいたと思わざるを得ません。この作者は神奈川県出身・東大卒ということ以外プロフィールが不明なのです。何者なんでしょうね・・・。大ヒットを記録した第二作のその可能性はすでに考えたでは本作にも登場する探偵・上苙丞が活躍します。また探偵が早すぎるはコミカライズ・ドラマ化されているので知っている方も多いでしょう。

 わたしはこの小説を読んですっかり数理論理学に興味を持ってしまいました。専門的な部分とは言っていますが、門外漢の主人公にわかるように丁寧に説明してあり頑張れば理解できるはずなのでチャレンジしてみてほしいです。

 

 ということで最近あったことの振り返りと読んだ本でした。今は最近岩波新書から出たスピノザを読んでいます。スピノザはめっちゃ面白いのでニーチェとともにおすすめしておきます。

 それでは、次の機会まで生きていたらそのときお会いしましょう。Doviđenja.