大学の授業

 今大学に外部の講師を招いて講演してもらうタイプの授業を遠隔で受講しています。

 わたしの大学院(読者諸賢のなかにはどこか知っている人も多いでしょうが)は結構産学連携……というよりビジネスを重視する風潮があるように思います。「大学は就職予備校ではない!」という意見の逆を行くような大学ですね。その一環で、外部の産業人や公人を招いて講演してもらい、「企業における研究開発」「ベンチャーマインド」などといったテーマで授業が行われています。

 

 どうなんでしょうねこれって……と思っています。こういった授業、あるいは学生のうちから社会に出てからことを意識することの長所は、なんにせよ就活におけるビジョンを固めやすいということがあげられます。ビジネスのことを考えて、またそれを意識して研究するのですから当然です。この試みを大学において実施することにより、大学は「他の大学では聞けないビジネスの現場での貴重な話が聞ける!」というアドバンテージを獲得し、ブランド力を強化することができるでしょう。実践的な学びだ!ということですね。

 でもそれって本当に必要なのでしょうか?繰り返しになりますが大学は就職予備校ではないんですよね。社会に出てからのことを考えさせるよりも学問を学び深めることの方が先に来るべきではないかと思います。企業にふさわしい人になるのは企業に入ってから企業がそれぞれ勝手にやるべきではないでしょうか。

 そもそも大学と企業は立ち位置が全く異なりますし、就職するために大学に入っているわけではありませんから、大学で企業に入るにふさわしい人材にしようというのは余計なお世話です。そもそも就職したくないですし。

 もちろん多くの人が卒業後就職するので、学生に自分の立ち位置ややりたいことを考えさせるのは大学の「サポート」として有益でしょうが、それを前面に出す必要はなくて、聞きたい人にだけ提供すればよいのではないでしょうか。

 大学の力と企業の力の相関はよく指摘されることであり、政治的には企業が弱いのは問題だから大学に何とかしてもらおうということなんでしょうが、考え方が逆です。大学が大学のなすべきことを果たし力をつけていくことがまわりまわって企業の力を育てるのでしょう。目先のことにとらわれているうちに余計にこの国はダメになっていきます。

 社会を構成するのは個人であり、その個々に目を向けなければなりません。資本主義でうまくやっていく企業を作るための大学なんてなんともディストピア的な概念です。大学は必要なものをきちんと提供して、あとは勝手にさせてほしいと思います。本来、ただそういう風潮があるだけで別に大学を出てすぐに就職する必要もないわけです。個人が好きに幸せになれる社会になればいいなと思います。

 

 またしてもありきたりな議論を繰り広げてしまいました。

 最近体調がよくありません。体がだるくて頭もぼんやりしています。朝起きようと思っても気づけば昼過ぎ、半日ほど寝続けています。なんでなんでしょう。結構困っています。ヤクルト1000とか飲んだ方がいい?ご意見お待ちしています。

 このままでは人生何ともなりません。他の人より使える時間が短いのですから、起きている時間をほとんど研究や授業に費やさないと要求される成果は出ないですが、そんなことでは人生辛いじゃないですか。それでバランスをとれば他の人より成果が少ない、さぼっているという評価が下されるわけです。費やした時間が実際少ないのですから反論も困難です。

 体力は確かにないですよね……でも寝てたらジムに行く時間もないんですよね。

 やっぱり大学邪魔ですね、自分にもたらすメリットが費やす時間と費用に対して小さすぎます。分野のズレもあって、貴重な起きている時間にやりたいことが他にたくさんあります。結構真剣に進路について考えているところです。中退も含めてね。

 

 それでは次の記事でお会いしましょう。Au revoir.